ルーマニアの街アラードから口琴職人ゾルタンの家まで
わずか200キロと聞いていたし、帰りの飛行場までの途中であるので、
寄ることを決意したが、
劇場スタッフが、電車やミニバスの時間を調べてくれたが、
どうもいいのがないらしい。
芳子さんが、「ここではひとつのことが4時間かかるのよ」といい
アラードからやはり200キロのクルージュまでタクシーで200ユーロ(約3万円)したんだから」
と、大変さを語ってくれたが、
そんなことはないだろうと、ホテルに戻り
「タクシーでシギトまでいくら?」と訊ねると250LEI(6500円ぐらい)という。
尺八の元永さんも一緒するというので、ひとり3000円ちょっとだ。
これならタクシーのがいい。
「でも行きたいのは、ケチケメートで、もう少しあるけど、それだといくら?」
と訊くと、それでも250LEI でいいよ、と言ってくれた。
そんなわけで約3時間タクシーに乗って、ケチケメートのゾルタン宅に着いたのである。
ゾルタンの奥さんはニューヨークの息子のところにちょうど行っていて
ひとりきりだった。
地下の工房に新しく作ったシンギングボールやゴングのコレクションをみせてくれた。
小一時間ほど話して、ケチケメート駅からブダペストのペンションに慌ただしく向かった。
2009年5月14日木曜日
2009年5月5日火曜日
鳩の棲んでいる劇場--ルーマニアのアラード
ルーマニアのアラード
鳩の棲んでいる劇場は、煉瓦造りの朽ちた作りで
ニューヨークのコレオグラファー中馬芳子のプロジェクトは、
ここで3週間に渡るワークショップで作品を作ってきた。
ぼくが到着したのは、4日の夕方。
稽古はある種の困難さに直面していた。
そのせいで構成の決定が遅れていたのだが、
はじめかわいい声に聞こえたポッポも、
リハーサルが本番の日に近づくにつれて、
だんだんにくらしくきこえるものだった。
ルーマニアやヨルダン、マケドニアなどを股にかける
芳子さんの挑戦は素晴らしく、
ジョン・ケージのバリエーションズ
ルーマニアのフィルム
ルーマニアのローカルな人々の写真
ニューヨークとルーマニアのダンサーや役者の言葉など
作品は複雑に響きあうような旅のかたちをしていた。
鳩の糞や壁のダストを掃除する日課に
音楽は簡単にはすすまなかったが、
ぼくのテルミンや口琴はもとより
おおたか静流の歌や
元永拓の尺八
Tcha Limberger のバイオリン
そのどれもうねるような音で構成された。
The films in the performance range from classics to contemporaries and include "John Cage-Variations VII" from the DVD film series, "9 Evenings: Theatre & Engineering" (1966), issued by Experiments in Art and Technology (E.A.T.); and excerpts of two Romanian films, "Stuff and Dough" (2001), directed by Cristi Puiu, and "12:08 East of Bucharest" (2006), directed by Corneliu Porumboiu. Distillations of the films are woven into the performance; this has been a vital component of Chuma's ongoing "Page Out of Order" series.
poonarc
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