言うのが遅くなった。
平岡さんがいなくなると本当にさびしい。さびしすぎる。
昨年のはじめ荻窪のロフトで行われた「シュールレアリスム落語宣言」の出版記念の会で、
ちょっと血圧が高いのかなと思っていたけど、
ぼくがもう7年も出ていなかった横濱ジャズプロムナードのことが話題になり、
ちょうど居合わしたプロムナード委員会のSさんに、奥さんが
「巻上君を出してね」と言ってくれて、昨年のブロムナードにヒカシューで出ることになった。
ご夫婦仲良く、一番前の席でにこにこと見てくれていて、こっちの方がうれしくってたまらなかった。
1981年 ヒカシューの3枚目のアルバム「うわさの人類」を朝日新聞で褒め抜いてくれて、
批判を書いた中村とうよう氏にちょうどハチ合わせた時、とうようさんが「いや平岡さんに一本とられた」と言ったことや、
一緒に内藤誠監督の映画「俗物図鑑」に出たことや、
平岡さんが企画した「浪曲20世紀」というイベントで浪曲、河内音頭の京山幸牛若師匠とヒカシューが共演してツアーをしたり、
その岡山公演がはねた後、新幹線で広島に行き、タクシーで呉に行ってラーメンを食べたことや、
彫りよし三代目のイベントに出たり、団鬼六さんの家に行き、鬼六さんと志麻いずみさんに会って、スッポン食べたり、
野毛の大道芸で売り子手伝ったり、
浅草で、玉川福太郎に一緒に惚れ惚れしたり、
もう思い出が山ほどあってとても整理できない。
それで遅くなった。
とても書ききれないのである。
葬式では、田中優子さんや、山下洋輔さんの弔辞に泣けて泣けて、
お経を読んでいるのが上杉清文上人や毎月福神の会で会っている仲間たち。
栗本慎一郎さんもいた。
平岡さんの小説「皇帝円舞曲」のモデル集合だ。
いつまでも平岡さんの話をつづけることで、平岡正明の天才ぶりを讃えていくことが、
残されたものの使命である。
2009年7月14日火曜日
2009年7月8日水曜日
2009年7月3日金曜日
北海道のツアーを思い出す。
2009年6月23日火曜日
ここちよい現代音楽の温泉に浸る。

(写真小熊栄)
湯河原現代音楽フェスティバルvol.1当日。
檜チャリティコンサートホールにたくさんの人。
地元の協力を得ることが出来て、当日は熱気があった。
出演は、ピアニストの高橋悠治、ヴァイオリンの鈴木理恵子
シルヴィー・コルバジェ、モリイクエ、巻上公一の5人。
中国の高平は残念ながらこれなかった。
おかげといってはなんだが、シンプルな構成になったのはよかった。
司会は、作家の田口ランディ。
田口さんのおかげで、いろんなお客さんを動員することが出来たが、
耳慣れない音楽であろうお客さんが増えたのが心配ではあった。
このへんはいつも矛盾した気分になる。なにしろ万人向けの音楽ではない。
しかしたくさんの人にきいて欲しい。
81歳の女性が、「素晴らしい」と感動する傍らで、
癒しの音楽しか耳に馴染まない人もいる。
「わかる」とか「わからない」にしかこだわっていない人もいる。
もちろん寝てしまった人もいる。笑い続けた人もいる。
そのさまざまな観客を前にして、
今日の演奏者は、本当に巧みな名人たちであるのは、夢のようなことだ。
曲目は、
高橋悠治氏にぼくがリクエストした武満徹の「妖精の距離」。
そこから出発して、
「七つのバラがやぶにさく」「悲歌」
「パランセ」「光州」
アントニオ・カルロス・ジョビンまで
常識を覆す強いメッセージを持った演奏に息を飲んだ人も多いはず。
シルヴィーのソロピアノもいつになく素晴らしいものだった。
内部奏法をこんなに華麗にする人を他に知らない。
アグラダルマは、白い蓮のための即興曲と題してインプロヴィゼーションを3つ。
北海道、関東、京都を回ってきての最終日の演奏だ。
今日は、シルヴィーがセンターに位置した。
モリイクエさんの、独特のエレクトロニクスの世界は唯一無比。
なにしろエレクトロニカの本当の先駆者である。
続いて、全員の即興をした。
悠治さんの奇襲のようなクラスター。
いずれにしろ湯河原で現代音楽のフェスティバルができたのは
本当に奇跡のようなことだった。
写真小熊栄)
コンサートの前に舟盛り
2009年6月9日火曜日
2009年6月1日月曜日
1981年 ぼくまだベースを弾いていた。
ヒカシューのミーティング。
ことし9月から、東芝時代のリマスタリングがブリッジから次々に発売されるのを受けて、
新作の録音日程の調整などをした。
古いビデオの中に、1981年の渋谷でのライブがあった。
曲は「うわさの人類」
まだぼくはベースを弾いていた。
坂出君が入るほんの少し前だ。
ことし9月から、東芝時代のリマスタリングがブリッジから次々に発売されるのを受けて、
新作の録音日程の調整などをした。
古いビデオの中に、1981年の渋谷でのライブがあった。
曲は「うわさの人類」
まだぼくはベースを弾いていた。
坂出君が入るほんの少し前だ。
2009年5月14日木曜日
タクシーでケチケメートまで飛ばしてくれ。
ルーマニアの街アラードから口琴職人ゾルタンの家まで
わずか200キロと聞いていたし、帰りの飛行場までの途中であるので、
寄ることを決意したが、
劇場スタッフが、電車やミニバスの時間を調べてくれたが、
どうもいいのがないらしい。
芳子さんが、「ここではひとつのことが4時間かかるのよ」といい
アラードからやはり200キロのクルージュまでタクシーで200ユーロ(約3万円)したんだから」
と、大変さを語ってくれたが、
そんなことはないだろうと、ホテルに戻り
「タクシーでシギトまでいくら?」と訊ねると250LEI(6500円ぐらい)という。
尺八の元永さんも一緒するというので、ひとり3000円ちょっとだ。
これならタクシーのがいい。
「でも行きたいのは、ケチケメートで、もう少しあるけど、それだといくら?」
と訊くと、それでも250LEI でいいよ、と言ってくれた。
そんなわけで約3時間タクシーに乗って、ケチケメートのゾルタン宅に着いたのである。
ゾルタンの奥さんはニューヨークの息子のところにちょうど行っていて
ひとりきりだった。
地下の工房に新しく作ったシンギングボールやゴングのコレクションをみせてくれた。
小一時間ほど話して、ケチケメート駅からブダペストのペンションに慌ただしく向かった。
わずか200キロと聞いていたし、帰りの飛行場までの途中であるので、
寄ることを決意したが、
劇場スタッフが、電車やミニバスの時間を調べてくれたが、
どうもいいのがないらしい。
芳子さんが、「ここではひとつのことが4時間かかるのよ」といい
アラードからやはり200キロのクルージュまでタクシーで200ユーロ(約3万円)したんだから」
と、大変さを語ってくれたが、
そんなことはないだろうと、ホテルに戻り
「タクシーでシギトまでいくら?」と訊ねると250LEI(6500円ぐらい)という。
尺八の元永さんも一緒するというので、ひとり3000円ちょっとだ。
これならタクシーのがいい。
「でも行きたいのは、ケチケメートで、もう少しあるけど、それだといくら?」
と訊くと、それでも250LEI でいいよ、と言ってくれた。
そんなわけで約3時間タクシーに乗って、ケチケメートのゾルタン宅に着いたのである。
ゾルタンの奥さんはニューヨークの息子のところにちょうど行っていて
ひとりきりだった。
地下の工房に新しく作ったシンギングボールやゴングのコレクションをみせてくれた。
小一時間ほど話して、ケチケメート駅からブダペストのペンションに慌ただしく向かった。
2009年5月5日火曜日
鳩の棲んでいる劇場--ルーマニアのアラード
ルーマニアのアラード
鳩の棲んでいる劇場は、煉瓦造りの朽ちた作りで
ニューヨークのコレオグラファー中馬芳子のプロジェクトは、
ここで3週間に渡るワークショップで作品を作ってきた。
ぼくが到着したのは、4日の夕方。
稽古はある種の困難さに直面していた。
そのせいで構成の決定が遅れていたのだが、
はじめかわいい声に聞こえたポッポも、
リハーサルが本番の日に近づくにつれて、
だんだんにくらしくきこえるものだった。
ルーマニアやヨルダン、マケドニアなどを股にかける
芳子さんの挑戦は素晴らしく、
ジョン・ケージのバリエーションズ
ルーマニアのフィルム
ルーマニアのローカルな人々の写真
ニューヨークとルーマニアのダンサーや役者の言葉など
作品は複雑に響きあうような旅のかたちをしていた。
鳩の糞や壁のダストを掃除する日課に
音楽は簡単にはすすまなかったが、
ぼくのテルミンや口琴はもとより
おおたか静流の歌や
元永拓の尺八
Tcha Limberger のバイオリン
そのどれもうねるような音で構成された。
The films in the performance range from classics to contemporaries and include "John Cage-Variations VII" from the DVD film series, "9 Evenings: Theatre & Engineering" (1966), issued by Experiments in Art and Technology (E.A.T.); and excerpts of two Romanian films, "Stuff and Dough" (2001), directed by Cristi Puiu, and "12:08 East of Bucharest" (2006), directed by Corneliu Porumboiu. Distillations of the films are woven into the performance; this has been a vital component of Chuma's ongoing "Page Out of Order" series.
poonarc
2009年4月19日日曜日
本日はイタリア発、ベルギー経由、イタリア行きだった。
4月19日、Black Light Orchestraとのマチネーがあるので、
リハーサルのために午後一時に会場の「月見る君を想う」に到着。
すると彼らはまだリハもやらないで取材などを受けていた。
ではこちらはひとりでお昼にしようとすぐ隣のTRATTORIA Firenze SANTAMARIAでランチを食べた。
本日のパスタには、スープもサラダもパンもついて、おいしい上にお手ごろな価格だった。
フィレンツェで修業したシェフらしい。
店員はみなイタリア語でペルファボーレとオーダーをいれていた。
ぼくの出番は、ギター着流しの日比谷カタンの後。
口琴からはじめてテルミン、声、サンプラー、コルネットを使ったインプロをした。
会場があたたかい雰囲気でとてもやりやすかった。
続いてのBlack Light Orchestraは、ウィットに富んだ素敵なグループだが、
もうすこしダイナミックだとうれしい気がする。
それにかなり演奏時間が長い。
また「月見る君を想う」の二階席が喫煙できるのが問題。
決して換気がいいとは言えないので、煙ってしまう。
ライブハウス内にタバコの自販機が置いてあるのにもむっとする。
それだけでこの店の点がぼくには低くなってしまう。
早晩撤去して欲しいものだ。
そんなわけで一昨日にも見ているので、ちょっと抜け出して、
花畑牧場のアイスを食べてきた。
昼ぐらいは行列していたが、夕方になると簡単に入れる。
<<だけど青山に似あわない田舎臭いお店だなぁ、なにしろデザインがかっこ悪い・・>>
帰りは、同じ青山のナプレで最高においしいピザを食べた。
さすがピザチャンピオン。
本日はイタリア発、ベルギー経由、イタリア行きだった。
リハーサルのために午後一時に会場の「月見る君を想う」に到着。
すると彼らはまだリハもやらないで取材などを受けていた。
ではこちらはひとりでお昼にしようとすぐ隣のTRATTORIA Firenze SANTAMARIAでランチを食べた。
本日のパスタには、スープもサラダもパンもついて、おいしい上にお手ごろな価格だった。
フィレンツェで修業したシェフらしい。
店員はみなイタリア語でペルファボーレとオーダーをいれていた。
ぼくの出番は、ギター着流しの日比谷カタンの後。
口琴からはじめてテルミン、声、サンプラー、コルネットを使ったインプロをした。
会場があたたかい雰囲気でとてもやりやすかった。
続いてのBlack Light Orchestraは、ウィットに富んだ素敵なグループだが、
もうすこしダイナミックだとうれしい気がする。
それにかなり演奏時間が長い。
また「月見る君を想う」の二階席が喫煙できるのが問題。
決して換気がいいとは言えないので、煙ってしまう。
ライブハウス内にタバコの自販機が置いてあるのにもむっとする。
それだけでこの店の点がぼくには低くなってしまう。
早晩撤去して欲しいものだ。
そんなわけで一昨日にも見ているので、ちょっと抜け出して、
花畑牧場のアイスを食べてきた。
昼ぐらいは行列していたが、夕方になると簡単に入れる。
<<だけど青山に似あわない田舎臭いお店だなぁ、なにしろデザインがかっこ悪い・・>>
帰りは、同じ青山のナプレで最高においしいピザを食べた。
さすがピザチャンピオン。
本日はイタリア発、ベルギー経由、イタリア行きだった。
2009年4月10日金曜日
コブラ終えてこぼれ桜の目黒川
昨晩のピットイン。
2年ぶりに来日したジョン・ゾーンの公演とあって、200枚のチケットは早々に完売。
1セット目は、ジョン・ゾーンに、大友良英、ジム・オルーク、巻上公一の4人によるインプロ。
2セット目は、ジョン・ゾーン プロンプターによるコブラ。
メンバーは、
向島ゆり子(Violin) 四家卯大(Cello) 佐藤芳明(Accordion)
伊澤知恵(Piano)鳥越啓介(Bass) 佐藤えりか(Bass)
神田佳子(Percussion)ぴかちゅうりっぷ(Drums)
植村昌弘 (Drums)大友良英 (Guitar)ジム・オルーク(Guitar)
巻上公一(Voice,オーガナイズ)
すばらしく豪華な時間を過ごすことが出来た。
当初は、コブラをやるつもりはなかったのだけど、
ピットインの鈴木さんのつよい希望で急遽することになって、
人選にはかなり苦労した。(なにしろ時間がなかった)
それでもジョンも大満足できるレペルの演奏になっていて
ほっと一安心した。
この成果のおかげで、来年はもう少し発展したことができそうになってきた。
だいたいいまやヨーロッパなどでは、
ジョン・ゾーンの大きなフェスティバルが数多く組まれているのに
日本のイベンターのふがいなさといったら、なんなのだろうかと思う。
エレクトリックマサダやムーンチャルドやストリングスや
人気のプログラムが目白押しである。
日本では、ピットインだけが本当に誠意ある対応しているから
信用を勝ち取っているのだろう。
さて
昨晩のいい気分をかって
今日は目黒川をさくら散歩をした。
P.S.
当日は混雑しましたが、ご協力ありがとうございました。
2009年4月8日水曜日
JAZZ ART せんがわのポスターができた。
JAZZ ART せんがわのポスターができた。
3日間の通し券を買うと、プレゼントしてくれるらしい。
今年からすぐ近くのCAFE キックバックカフェもフェスティバルに参加。
6月11日が前夜祭で、12日にはK0NTA 13日にはパスカルズとカルメンマキが出てくれることになった。
このCAFE 完全禁煙、ノンアルコホール、授乳室完備、ヴィーガンメニューという
なかなか進んだところである。
3日間の通し券を買うと、プレゼントしてくれるらしい。
今年からすぐ近くのCAFE キックバックカフェもフェスティバルに参加。
6月11日が前夜祭で、12日にはK0NTA 13日にはパスカルズとカルメンマキが出てくれることになった。
このCAFE 完全禁煙、ノンアルコホール、授乳室完備、ヴィーガンメニューという
なかなか進んだところである。
2009年4月3日金曜日
2009年3月30日月曜日
Humcrushを熱海駅まで
いまハムクラッシュのふたりを熱海駅まで送ってきた。
たった3回のライブだったけど、強い印象を残したと思う。
ノルウェー人の気質、彼らの音楽教養の高さが、
おおらかなノイズ、エレクトロニカを形成している。
それが物足りない人もいるだろうが、
いっさいのケレンまた反ケレンもないともいえるだろう。
きわめて自然体なのがすがすがしい。
ゲストに来てくれた八木美知依は、もともとの高い資質に経験がプラスされ
小気味よい演奏でステージに彩りを与えてくれた。
湯河原檜チャリティーコンサートホール
音がいまひとつ明瞭にならないのだけれど
森林浴のような居心地である。
いい感じに眠くなる。
住職にお願いして、改造したいところだが、なかなかそうもいくまい。
ただ、6月に湯河原初の現代音楽祭を高橋悠治氏を招いて行うので
その時にはなにか考えたい。
そのためにはもう少しチケットを売る必要がある。
たった3回のライブだったけど、強い印象を残したと思う。
ノルウェー人の気質、彼らの音楽教養の高さが、
おおらかなノイズ、エレクトロニカを形成している。
それが物足りない人もいるだろうが、
いっさいのケレンまた反ケレンもないともいえるだろう。
きわめて自然体なのがすがすがしい。
ゲストに来てくれた八木美知依は、もともとの高い資質に経験がプラスされ
小気味よい演奏でステージに彩りを与えてくれた。
湯河原檜チャリティーコンサートホール
音がいまひとつ明瞭にならないのだけれど
森林浴のような居心地である。
いい感じに眠くなる。
住職にお願いして、改造したいところだが、なかなかそうもいくまい。
ただ、6月に湯河原初の現代音楽祭を高橋悠治氏を招いて行うので
その時にはなにか考えたい。
そのためにはもう少しチケットを売る必要がある。
2009年3月4日水曜日
A NIGHT AT THE OPERA
2009年3月3日火曜日
ニューヨークに到着すると大雪。
ニューヨークに到着すると大雪。
マイナス2度の寒さで、交通はかなり混乱していた。
このところ節約が身に付いてきて、タクシーでマンハッタンに行くことがない。
スーパーシャトルのような乗り合いバスで行く。
たいてい小一時間待たされるのだが、
特に焦っていないので、また待つのもオツである。
さっきからぼくの前を行ったり来たりしている日本人の若者がいて、
困ってそうなので声をかけた。
すると迎えにくるはずの彼女が来ないらしい。
はじめての海外でぼう然としている。
しかも電話もつながらないという。
ぼくは自分の海外用の携帯を出してみた。
「かけてあげようか? 番号は」
「えーと、1-080・・」
最初、気がつかなかったが、どこかできいたことのある番号だ。
「ね、ひょっとしてこれ日本の携帯の番号? それじゃ国番号1をつけてもつながらないよ。
1というのはアメリカの国番号だもの。81をつけなきゃ」
最近、海外にローミングできる電話が増えたのはいいが、
どこにかけているのかわからない錯覚がおこるので要注意だ。
ぼくの場合は、外国に着いたら、その土地のSIMを買って、
その国の番号になるようにしている。
そうしないと地元の人は、まず電話をくれることはない。
その子はやっと迎えの彼女と連絡が取れた。
道が混んでいて、3時間以上運転しているらしい。
それでも10分後には彼女が到着した。
ぼくのシャトルも満員の客を乗せて到着した。
マイナス2度の寒さで、交通はかなり混乱していた。
このところ節約が身に付いてきて、タクシーでマンハッタンに行くことがない。
スーパーシャトルのような乗り合いバスで行く。
たいてい小一時間待たされるのだが、
特に焦っていないので、また待つのもオツである。
さっきからぼくの前を行ったり来たりしている日本人の若者がいて、
困ってそうなので声をかけた。
すると迎えにくるはずの彼女が来ないらしい。
はじめての海外でぼう然としている。
しかも電話もつながらないという。
ぼくは自分の海外用の携帯を出してみた。
「かけてあげようか? 番号は」
「えーと、1-080・・」
最初、気がつかなかったが、どこかできいたことのある番号だ。
「ね、ひょっとしてこれ日本の携帯の番号? それじゃ国番号1をつけてもつながらないよ。
1というのはアメリカの国番号だもの。81をつけなきゃ」
最近、海外にローミングできる電話が増えたのはいいが、
どこにかけているのかわからない錯覚がおこるので要注意だ。
ぼくの場合は、外国に着いたら、その土地のSIMを買って、
その国の番号になるようにしている。
そうしないと地元の人は、まず電話をくれることはない。
その子はやっと迎えの彼女と連絡が取れた。
道が混んでいて、3時間以上運転しているらしい。
それでも10分後には彼女が到着した。
ぼくのシャトルも満員の客を乗せて到着した。
2009年3月1日日曜日
吉増剛造---キセキを残す映像詩
先頃古稀を迎えた詩人、吉増剛造GOZOcineのDVD発売とのことで、さまざまな催しが開かれているようだ。今度、6月12日、13日、14日に調布のせんがわで開かれるJAZZ ART せんがわに出演していただくために何度かファックスでやり取り、いいろいろな確認のためにABCブックセンターを訪れた。その日は、しまおまほ×ホンマタカシ×吉増剛造×八角聡仁(司会)という組み合わせ。ホンマさんは、先月ワタリウムの島袋通浩展のオープニングで語る吉増さんを知って、急速に興味を持ったのだという。あの時は確か、吉増さんは、大野一雄さんの床にいってその微細な動きの感応の話をしていた。まほさんは、吉増さんが透けてるような人だ、まだ子宮の中にいるのではないか、と時折速球を投げていた。
会場には、銅版や、ピンチハンガーに吊るした桜貝。吉増さんが、白川静さんによると刺青は文身というふうに書いたということから
文学の文の字の由来を語っていたが、ぼくは桜貝と刺青からアルタイの古代遺跡を思い出していた。それから弘法大師が持っていた諸尊仏龕という携帯用の枕本尊の小さなイメージが、高野山の伽藍をつくる原動力になった話やら。DVDのキセキモードという追いかける残像と、その前を行く桜貝や、ポケットのMDから流れるジョン・ケージを連れながら、語り続ける詩人。
これは素晴らしく面白い本だ。
それからたまたまテレビでみていたら《ゴーシュ》という名前という本の秒刻体の話をしていて興味をもったそうだ。
アルノー・ホルツという人の徹底自然主義というらしいが、面白そうだ。どこかリチャード・フォアマンも思い出す。
JAZZ ART せんがわ 吉増剛造氏は、6月12日に出演。共演は、大友良英、巻上公一。
2009年2月24日火曜日
はじまることのない禅問答
九州大学の藤枝守教授の招きで福岡に行ってきた。
ちょうどイムズというデパートの8階で、「生態系を聴取する」というサウンドアートのイベントをやっていて、
イムズの屋上に設置した風で音が鳴るエオリアンハープと共演するとのことだった。
ただ、その日は生憎の雨、風は微風で、鳴る気配がないそうなので、CDを用意するとのこと。
会場入口には、蘭がディスプレイされていて、その電流を音に変換していた。
しかし、そこはデパートにつながる場所。ずいぶん外の喧騒が聞こえる。
中央の部屋では、珪藻土を水槽に入れ、空気の音を4面のスピーカーで再生していた。
いにしえの空気が水面に現れている。
奥の部屋は、オーストラリアの作家によるエオリアンハープの演奏が流れていた。
藤枝さんのアイデアで、ぼくは一番奥の部屋から登場し、ホーメイをはじめた。
会場自体に響きがなく、なかなかハードな環境だ。
共演といっても、流れる音はぼくの干渉を受ける様子はほとんどぼない。
しかもたくさんの人が集まった。冬でもあるし音が吸われている。
もう面白い顔だけで、やるしかないような環境である。
でもそこは押さえて、気持ちよさをはずさないように心かけた。
いつもならすぐ脱線するのだが、ほとんど聞こえないエオリアンハープと対峙した。
はじまることのない禅問答のような演奏になっていたかも知れない。
そして次の日は九州大学大橋キャンパスでワークショップ。
こちらはたっぶり4時間もやったのだけど、みんな満足してくれただろうか。
ぼくはこれですぐ福岡を後にするのはどこか物足りなかった。
福岡に早く、ヒカシューで来たいなぁ。
なかなか実現しないものだ。
ちょうどイムズというデパートの8階で、「生態系を聴取する」というサウンドアートのイベントをやっていて、
イムズの屋上に設置した風で音が鳴るエオリアンハープと共演するとのことだった。
ただ、その日は生憎の雨、風は微風で、鳴る気配がないそうなので、CDを用意するとのこと。
会場入口には、蘭がディスプレイされていて、その電流を音に変換していた。
しかし、そこはデパートにつながる場所。ずいぶん外の喧騒が聞こえる。
中央の部屋では、珪藻土を水槽に入れ、空気の音を4面のスピーカーで再生していた。
いにしえの空気が水面に現れている。
奥の部屋は、オーストラリアの作家によるエオリアンハープの演奏が流れていた。
藤枝さんのアイデアで、ぼくは一番奥の部屋から登場し、ホーメイをはじめた。
会場自体に響きがなく、なかなかハードな環境だ。
共演といっても、流れる音はぼくの干渉を受ける様子はほとんどぼない。
しかもたくさんの人が集まった。冬でもあるし音が吸われている。
もう面白い顔だけで、やるしかないような環境である。
でもそこは押さえて、気持ちよさをはずさないように心かけた。
いつもならすぐ脱線するのだが、ほとんど聞こえないエオリアンハープと対峙した。
はじまることのない禅問答のような演奏になっていたかも知れない。
そして次の日は九州大学大橋キャンパスでワークショップ。
こちらはたっぶり4時間もやったのだけど、みんな満足してくれただろうか。
ぼくはこれですぐ福岡を後にするのはどこか物足りなかった。
福岡に早く、ヒカシューで来たいなぁ。
なかなか実現しないものだ。
2009年2月9日月曜日
北千住の裸体、初午の三段重ね
北千住でカナダのカンパニーによるダンスを観た。
だいたいウイリアム・フォーサイスでさえ好みでない自分に
このようなダンス鑑賞は向いてないのだが、
新しいTheater1010という劇場に興味があったので
のこのこと出かけた。
ダンサーは、ニップレスのようなものとパンツ以外は裸体で、
人間以前のサルのような状態を演じていたが、
それはオルフェウスとエウリディケであったらしい。
神話を戯画化していたのだろうが、
心の中でギリシャ神話のなじみなさを知った。
ダンスにおけるフォルムを楽しむには、いかに動くかが
大切であるか。
結局、演出家の教養の限界を感じるに至った。
つまりなかなか楽しみ方がむずかしいものであった。
足早に劇場を後にして、
湯河原で行なわれている初午のイベントに途中参加した。
これは「湯河原をあそべ実行委員会」のエルルカンの伊東シェフ、石葉の小松さん、
そして阿しか里の柏木さんによる企画で、
まず五所神社でジャズをお囃子にして、阿しか里で三河万歳をみながら
三段重ね弁当をいただくというもの。
ジャズ(sax trioだったようだ)には間に合わなかったが、お弁当には間に合った。

三河万歳は、
小沢昭一の本で知っているだけなので、
実に勉強になった。
写真は、旅館「阿しか里」のBlogからの引用である。

幸田の三河万歳
宴も佳境。フレンチレストランのエルルカンの伊東さんから
ランチのプレゼントを1カップルにしてくれるという。
そこで司会の人とのじゃんけん勝ち抜き戦とあいなった。
約70名の参加者の中、
幸運にも、この日じゃんけんの読みがすべて当たって
ぼくはランチプレゼントを見事勝ち取った。
伊東さんのところの料理はかなりおいしいので
また楽しみが増えた。
いまや湯河原で2軒もやっているのが驚きだ。
エルルカンビスとアンリエルルカン
東京や遠くからグルメが食べに来る貴重なレストランである。
だいたいウイリアム・フォーサイスでさえ好みでない自分に
このようなダンス鑑賞は向いてないのだが、
新しいTheater1010という劇場に興味があったので
のこのこと出かけた。
ダンサーは、ニップレスのようなものとパンツ以外は裸体で、
人間以前のサルのような状態を演じていたが、
それはオルフェウスとエウリディケであったらしい。
神話を戯画化していたのだろうが、
心の中でギリシャ神話のなじみなさを知った。
ダンスにおけるフォルムを楽しむには、いかに動くかが
大切であるか。
結局、演出家の教養の限界を感じるに至った。
つまりなかなか楽しみ方がむずかしいものであった。
足早に劇場を後にして、
湯河原で行なわれている初午のイベントに途中参加した。
これは「湯河原をあそべ実行委員会」のエルルカンの伊東シェフ、石葉の小松さん、
そして阿しか里の柏木さんによる企画で、
まず五所神社でジャズをお囃子にして、阿しか里で三河万歳をみながら
三段重ね弁当をいただくというもの。
ジャズ(sax trioだったようだ)には間に合わなかったが、お弁当には間に合った。
三河万歳は、
小沢昭一の本で知っているだけなので、
実に勉強になった。
写真は、旅館「阿しか里」のBlogからの引用である。
幸田の三河万歳
宴も佳境。フレンチレストランのエルルカンの伊東さんから
ランチのプレゼントを1カップルにしてくれるという。
そこで司会の人とのじゃんけん勝ち抜き戦とあいなった。
約70名の参加者の中、
幸運にも、この日じゃんけんの読みがすべて当たって
ぼくはランチプレゼントを見事勝ち取った。
伊東さんのところの料理はかなりおいしいので
また楽しみが増えた。
いまや湯河原で2軒もやっているのが驚きだ。
エルルカンビスとアンリエルルカン
東京や遠くからグルメが食べに来る貴重なレストランである。
2009年2月1日日曜日
シアンクレールに思案なし音にノボセル子供かな
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