2008年3月26日水曜日

DEEP TRANCE BEHAVIOR IN POTATOLAND

オントロジカルヒステリックシアターの新作では、
一昨年、日本で撮影した映像とイギリスで撮影した映像が使われている。
GO TO JAPAN
とテロップが出て、あの見事にに京都的な顔というか服というか、
日本人であるゆえに、そんなことに意識がいってしまう。
こういった感知力というものは、芸術鑑賞にはつきものだろう。
その感知の差異を上回るおそるべきリゾームが
リチャード・フォアマンの舞台には蔓延しているのは言うまでもない。
なにしろ舞台装置の平衡感覚からしておかしくて斜めに落ちていきそうな案配だ。
なんだろうあの醜くも脚を切られた短足で斜めのふたつのピアノは。
「一方イギリスでは」
という対照がさらに奇妙に映る。
その前では、リアルなニューヨークの身体が独特のうごきを見せている。
いつになく繊細な音、リズム、
そのここちよさが格別だ。


毎週火曜日には、トークがあって、今日はコロンビア大学の人類学者のNENI PANOURGIA教授だった。


Performers: Joel Israel, Caitlin Mcdonough-Thayer,
Fulya Peker, Caitlin Rucker and Sarah Dahlen.

TUESDAY MARCH 25 WITH NENI PANOURGIA:
Dr. Panourgia is a professor of anthropology at Columbia
University. Her work is situated at the point where
anthropology meets its philosophical foundations and
addresses concerns raised by critical medical studies.


終演後、the stone へ。
アンソニー・プタクのテルミンを観賞。
三脚に据えられたテルミンはほとんど裸で
アンテナは細く長い。
さらに別のアンテナ状の金属を奇術師のように当ててみたり、
光センサーをつけてみたり、
音はすべてノイズ的な電子音を聴かせる。
つまり音程というものはいっさいとらない。
そういう意味ではシンパシーを感じる。
Anthony Ptak
Anthony Ptak (theremin)
Theremin antenna control of digital software processing oscillators and electro-acousmatic sound.

http://www.youtube.com/watch?v=Azy8zjwULPA